バンコクの寺院巡り

バンコクには400以上の仏教寺院がある。チェンマイが「小さな寺院が街に溶け込んでいる街」なら、バンコクは「圧倒的なスケールの寺院が観光地として聳える街」だ。ワット・プラケオ(エメラルド仏寺院)、ワット・ポー(涅槃仏)、ワット・アルン(暁の寺)の3大寺院は、それだけで半日〜1日を消費できる。

服装(入場に必須)

タイの寺院への入場には露出の少ない服装が必要。以下を守らないと入場拒否される。

  • 肩を覆う: タンクトップ、ノースリーブはNG
  • 膝を覆う: 短パン、ミニスカートはNG
  • 靴は脱ぐ: 建物内に入る前に靴を脱ぐ場所がある
  • 多くの寺院では貸し出し用のスカーフ・ズボンがあるが、料金がかかることも

実用的なアドバイス: 軽い薄手のカーディガンかサルエルパンツを1枚持ち歩くと、いつでも寺院に対応できる。バンコクは暑いので「着脱しやすい薄手の上着」がベスト。


3大寺院ガイド

ワット・プラケオ(Wat Phra Kaew)+ グランドパレス

タイで最も神聖な場所。14世紀に作られたエメラルド製(実際はヒスイ製)の仏像「プラケオ・モラコット」が安置されており、タイ国民にとっては精神的な中心地。グランドパレス(王宮)の敷地内にある複合スポット。

基本情報:

項目 内容
住所 Na Phra Lan Rd, Phra Nakhon
開館時間 毎日 08:30〜15:30(最終入場 15:00)
入場料 外国人 500 THB(グランドパレス・ワット・プラケオ・シリキット王妃繊維博物館の3施設セット)
アクセス MRT サームヨット駅から徒歩15分、またはチャオプラヤーボートでターチャン桟橋(N9)下船

知っておくべきこと:

  • 国王の宮廷行事がある日は一部エリアが閉鎖されることがある。当日の朝に公式サイトで確認
  • エメラルド仏は季節ごとに3種類の衣装に着替える(タイ国王が自ら衣替えを行う)
  • 内部は写真撮影禁止(建物内部のエメラルド仏の撮影は厳禁)
  • 詐欺(「今日は閉館」)に注意。グランドパレスは毎日開いている

見どころ:

  • 本堂(ウボーソット): エメラルド仏が安置される中心的建造物。金で覆われた壁面と精巧な装飾
  • 回廊の壁画: グランドパレスの外周回廊に描かれた「ラーマキエン(タイ版ラーマーヤナ)」の壁画。全長約180mの連続する大作
  • チャクリー・マハ・プラサート宮殿: タイと西洋建築の融合が美しいグランドパレスのメイン建物
  • 碑石像や金色の仏塔: 境内に点在するパゴダとヤック(守護神像)

ワット・ポー(Wat Pho)— 涅槃仏寺院

全長46m・高さ15mの涅槃仏(横たわるブッダ)が有名。バンコクで最も古く最も大きな寺院のひとつ。グランドパレスから徒歩5分で、セットで訪れるのが定番。

基本情報:

項目 内容
住所 2 Sanam Chai Rd, Phra Nakhon
開館時間 毎日 08:00〜19:30(最終入場 19:00)
入場料 外国人 300 THB(ミネラルウォーター1本付き)
アクセス MRT サームヨット駅から徒歩10分 / チャオプラヤーボート ティエン桟橋(N8)から徒歩5分

知っておくべきこと:

  • 涅槃仏の足の裏には108種類の吉祥印がある(螺鈿細工の美しい装飾)
  • 境内内にタイ古式マッサージの総本山「ワット・ポー・マッサージスクール」がある。境内内で本格タイ古式マッサージを受けられる(1時間 420 THB)
  • ワット・プラケオから続けて訪問する場合、途中に飲食店がある。水分補給を忘れずに
  • 早朝(8:00〜9:00)は参拝者が少なく快適

見どころ:

  • 涅槃仏堂: 全長46mの横たわる仏像。建物の大きさと仏像のスケールに圧倒される
  • 四大仏塔(チェーディー): カラフルな四色の大仏塔。境内の四隅に立つ
  • 91体の仏像が並ぶ回廊: 境内を取り囲む回廊に91体の黄金仏像が並ぶ様子は壮観
  • マッサージ施設: 境内内のオフィシャルマッサージスクール。観光ついでに本格的なマッサージを体験できる

ワット・アルン(Wat Arun)— 暁の寺

チャオプラヤー川の西岸に立つ、バンコクで最も美しい寺院のひとつ。高さ79mの大塔(プラン)が白磁器の破片で覆われており、角度によって七色に輝く。朝の光と夕暮れ時、ライトアップされた夜の顔がまったく異なる。「暁の寺」という名前と裏腹に、実際には夕暮れ後のライトアップが最も美しいと言われる。

基本情報:

項目 内容
住所 158 Wang Doem Rd, Bangkok Yai
開館時間 毎日 08:00〜18:00(最終入場 17:30)
入場料 外国人 200 THB(ミネラルウォーター1本付き)
アクセス チャオプラヤーボート ティエン桟橋(N8)から渡し船(5 THB)で対岸へ。所要2分

渡し船ルート:

  • ワット・ポー訪問後、ティエン桟橋(N8)まで徒歩5分
  • 渡し船は5〜10分間隔で運行(5 THB)
  • 対岸のワット・アルン桟橋に着いたらすぐ目の前が寺院

知っておくべきこと:

  • 大塔(プラン)への登坂が可能。急な階段を上ると360度のパノラマビューが得られる
  • 16:00〜17:00頃の黄昏時が最も美しい。この時間帯のワット・アルンをティエン桟橋(対岸)から撮影すると絶景
  • ライトアップは日没後(18:30頃〜)。夜はチャオプラヤーボートや川沿いのレストランからの眺めが美しい
  • 境内の白磁器は近くで見ると精巧な装飾が細部まで施されており、引いて全体を見るのと近くで細部を見るのの両方が楽しめる

その他のおすすめ寺院

ワット・ベンチャマボピット(Wat Benchamabophit)— 大理石寺院

項目 内容
開館時間 毎日 08:00〜17:00
入場料 外国人 50 THB
アクセス MRT プラチャーソムブン駅から徒歩15分

カッラーラ産の白大理石で造られた美しい寺院。タイ第5代国王ラーマ5世の命令で1899年に建立。柱廊に50体以上の仏像が並ぶ。観光客が少なく静寂な時間を過ごせる穴場。

ワット・トライミット(Wat Traimit)— 金仏寺院

項目 内容
開館時間 毎日 08:00〜17:00
入場料 外国人 100 THB(仏像堂)
アクセス MRT ホアランポーン駅から徒歩5分、ヤワラート中国人街の入口

重さ5.5トン、純度60%の黄金でできた仏像(ソンクランタン仏)が安置されている。仏像の発見にまつわる歴史的なエピソード(石膏に覆われた仏像がクレーンで吊り上げ中に落下して黄金が露出した)が有名。ヤワラート観光とセットで。

ワット・スタット(Wat Suthat)+ ジャイアントスウィング

項目 内容
開館時間 毎日 08:30〜21:00
入場料 外国人 20 THB
アクセス MRT サームヨット駅から徒歩10分

高さ5.8mの美しい「ジャイアントスウィング(大ブランコ)」が寺院前に立つ。境内の壁画は繊細で美しく、観光客が少なく本格的なタイ仏教芸術を静かに鑑賞できる。

ロハ・プラサート(Loha Prasat)— 鉄の城

ワット・ラチャナッダー境内にある37のスパイアを持つ鉄の城。タイに現存する唯一のロハ・プラサート形式の建築。日没後のライトアップも美しい。カオサン通りから徒歩圏内。


効率的な寺院巡りルート

定番1日ルート(ワット・プラケオ → ワット・ポー → ワット・アルン)

08:30 ワット・プラケオ(王宮)入場(2〜3時間)
11:00 ワット・ポー(徒歩5分)(1〜1.5時間)
12:30 ランチ(ティエン桟橋周辺のシーフードレストランかカフェ)
14:00 渡し船でワット・アルン(30分〜1時間)
15:30〜17:00 ワット・アルンの夕暮れを対岸から撮影

このルートは全て徒歩圏内で移動できる。暑季(3〜5月)は早朝スタートが必須。

カオサン通り周辺ルート(半日)

王宮エリアからカオサン通りへ歩くと、ワット・サケット(黄金の丘)、ロハ・プラサート、ワット・スタットなどが点在している。1日あればこれらを全て回れる。


チャオプラヤー川の移動を活用した寺院巡り

チャオプラヤー川のオレンジフラッグボート(15 THB)を使えば、川沿いの寺院を効率よく回れる。

桟橋 最寄りスポット
N8 ティエン ワット・ポー、ワット・アルン渡し船乗り場
N9 ターチャン グランドパレス・ワット・プラケオ(徒歩5分)
N13 プラジャン ワット・スタット(徒歩10分)
N15 テウェート ドゥシット宮殿・ワット・ベンチャマボピット方面

入場料まとめ(2026年)

寺院 入場料 開館時間
ワット・プラケオ + グランドパレス 500 THB 08:30〜15:30
ワット・ポー 300 THB 08:00〜19:30
ワット・アルン 200 THB 08:00〜18:00
ワット・ベンチャマボピット 50 THB 08:00〜17:00
ワット・トライミット 100 THB 08:00〜17:00
ワット・スタット 20 THB 08:30〜21:00
ワット・サケット(黄金の丘) 100 THB 08:00〜18:00
ロハ・プラサート 30 THB 09:00〜17:00

旅行者向けTips

  • 早朝に行く: ワット・プラケオは開館直後(08:30)が最も空いている。10:00を過ぎると団体ツアーで急速に混雑する。快適に見るなら開門15分前に到着するくらいのイメージで
  • 王宮詐欺に注意: 「今日は閉まっている」「今日は特別な日で入口が違う」と言う人物は詐欺師。グランドパレスは毎日開いており、入口は正規の1カ所のみ
  • トイレは少ない: 各寺院内のトイレは限られている。ランチ休憩のタイミングで寄っておくと安心
  • 水分補給は必須: バンコクの寺院巡りは炎天下の歩行が中心。コンビニの水(小550mlで20 THB)を常に持参
  • 写真の構図: ワット・アルンはティエン桟橋(対岸)から撮影するのが最も美しい構図。黄昏時(17:00〜18:00頃)の光が最高
  • ワット・ポーのマッサージ: 観光後の疲れた足に、境内内のマッサージスクールが効く。ツーリストトラップではなく本物の技術を持つセラピストが多い
  • 王宮のドレスコードレンタル: 入口でスカーフ・ズボンを無料〜有料で貸し出している。ただし返却の手間があるため、自分で持参する方が快適

更新履歴

  • 2026-03-24: 初版公開(10件のソースで調査)。3大寺院の最新入場料・開館時間、チャオプラヤーボートのアクセス情報を確認