ホイアン・世界遺産
ダナンから30km南。ホイアンはUNESCO世界文化遺産に登録された古都で、16〜17世紀の交易港としての姿を今に残す。ランタンが灯る旧市街の夜は、ベトナムで最も写真映えする光景のひとつ。ダナンを拠点にした日帰りまたは1泊がスタンダードな旅程だ。
ダナンからホイアンへのアクセス
ダナン〜ホイアン間は約30km。いくつかの移動手段があり、目的・予算・人数で選ぶ。
Grab(最もバランスが良い)
- 料金: 18〜25万 VND(約1,200〜1,600円)
- 所要時間: 約40〜50分
- 特徴: 価格が事前確定。荷物があっても乗れる。旧市街入口(ホイアン橋近辺)まで直行
GrabCar(車)を推奨。GrabBikeは2人乗りができず、荷物が多い場合には不向き。帰りのGrabも旧市街の外(車両乗入れ禁止エリア外)に出てから呼ぶ必要がある。
タクシー(チャーター)
- 料金: 30〜45万 VND(約1,900〜2,900円)片道
- 所要時間: 約40〜50分
- 特徴: 旧市街近くまで送ってもらえる。帰りの交渉も乗車時に決めておくと便利
大手(MaiLinh・Vinasun)のメーター制タクシーをGrabアプリ経由で呼ぶのが安全。帰りを考えると往復チャーター(80〜100万 VND)が楽なことも多い。
路線バス(Hoi An Express)
- 料金: 大人 14万 VND(約900円)、子ども(6〜10歳)7.1万 VND
- 所要時間: 約1時間〜1時間20分
- 運行時間: 7:00〜21:00(約75分間隔)
- 乗り場: ダナン空港発・市内の主要ポイントで乗車可能
オンライン事前予約推奨(席数限定)。安さ優先なら最有力。時間に余裕のある旅行向き。
シャトルバス(ミニバン)
- 料金: 5〜10万 VND/人
- 所要時間: 約60分
- 特徴: ホテル送迎あり(前日予約要)
観光会社や宿が手配するシャトルは便利だが、時刻が固定されており、帰りの融通が利きにくい。
比較まとめ
| 手段 | 料金 | 所要時間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Grab | 18〜25万 VND | 40〜50分 | バランス重視 |
| タクシーチャーター | 30〜45万 VND | 40〜50分 | 荷物多め・往復まとめて |
| 路線バス | 14万 VND/人 | 60〜80分 | 節約志向 |
| シャトルバス | 5〜10万 VND/人 | 60分 | ホテル手配でラクに |
旧市街内は車両乗入れ禁止(コアエリア)のため、いずれの交通手段でも旧市街の手前で降りて徒歩になる。
ホイアン旧市街の歩き方
入場チケット
旧市街の主要観光スポットに入るには旧市街共通チケットが必要。
- 料金: 12万 VND(約750円)
- 内容: 5か所の施設(古民家・礼拝所・博物館・演芸ホール・工芸所)への入場
- 購入場所: 旧市街の各チケット売り場(案内板あり)
旧市街の主要スポット
日本人橋(来遠橋) 17世紀に日本人商人が建設したとされる屋根付き木造橋。旧市街のシンボル。早朝(7〜9時)は混雑が少なく写真を撮りやすい。
ツーボン川(Thu Bon River) 旧市街の南側を流れる川。川沿いの遊歩道ではランタン売りや屋台が並ぶ。夕方以降が雰囲気抜群。ボートで川を渡って対岸の農村へ行くツアーも人気。
ホイアン市場(Hoi An Market) 地元の食材・衣料品・みやげ物が揃う活気ある市場。朝4〜9時頃が最も賑わう。市場内の食堂でカオ・ラウ(ホイアン名物麺)が食べられる。
古民家(Tan Ky House等) 16〜17世紀の商人の旧邸宅。現在も子孫が住みながら公開している。薄暗い内部に当時の家具・装飾品が残る。
旧市街の歩き方Tips
- **平日の早朝(7〜9時)か夕方(17〜18時)**に訪れると観光客が少なく静かに歩ける。昼間(10〜14時)は団体ツアーが集中し混雑する
- 自転車レンタル: 旧市街で自転車を借りると効率的に回れる(2〜5万 VND/時間)
- 現金中心: 屋台や小規模店舗はほぼ現金のみ
ランタン祭り(Lantern Festival)
毎月旧暦の14日(満月の夜)に開催される。この日の夜だけ旧市街の電灯が消え、無数のランタンとキャンドルの灯りだけで街が照らされる。ツーボン川には願いを込めたカラフルなランタンが流される幻想的な光景。
2026年の開催日程
| 旧暦の月 | 西暦日付 | 曜日 |
|---|---|---|
| 1月 | 2026年2月2日 | 月 |
| 2月 | 2026年3月2日 | 月 ★最大規模(テト後初の満月) |
| 3月 | 2026年4月1日 | 水 |
| 4月 | 2026年4月30日 | 木 |
| 5月 | 2026年5月30日 | 土 |
| 6月 | 2026年6月28日 | 日 |
| 7月 | 2026年7月27日 | 月 |
| 8月 | 2026年8月26日 | 水 |
| 9月 | 2026年9月24日 | 木 |
| 10月 | 2026年10月23日 | 金 |
| 11月 | 2026年11月22日 | 日 |
| 12月 | 2026年12月22日 | 火 |
最大規模: 3月2日(旧暦2月14日)
2026年のランタン祭りで最も盛り上がるのは3月2日。ベトナムの旧正月(テト)直後の最初の満月にあたるため、国内外から最も多くの観光客が訪れる。
楽しみ方
- 灯籠流し: ツーボン川に向けた桟橋からカラフルな灯籠を流す(灯籠は1.5〜2万 VND で購入)
- バイチョイ音楽: 旧市街各所で伝統芸能の演奏がある(無料観覧)
- 夜市散策: 旧市街の通りが歩行者天国になり、手工芸品・食べ物の屋台が並ぶ
- 点灯時間: 日没(18〜19時)〜23時頃
混雑対策: 祭り当日の夕方以降は旧市街に向かう道路が大渋滞。ダナンから出発は15〜16時頃を目安に。帰りのGrabやタクシーは旧市街の外(Cua Dai通り周辺)まで歩いてから呼ぶこと。祭り終了後の22時以降は配車待ち45分超になることも。
テーラーメイド(オーダーメイド)
ホイアンは「服を作る街」として世界的に知られる。16世紀から続く繊維・染色の伝統があり、現在も旧市街だけで数百軒のテーラーが営業している。短期滞在でも翌日・翌々日に仕上がる速仕上げが多い。
料金相場
| 衣類の種類 | 価格目安 |
|---|---|
| メンズシャツ | 30〜60 USD |
| レディースワンピース | 40〜80 USD |
| スーツ(上下) | 100〜250 USD |
| アオザイ(ベトナム民族衣装) | 40〜80 USD |
| オーバーコート | 80〜150 USD |
持ち込みデザインOK: 好きな写真をスマートフォンで見せてそのまま作ってもらえる。
信頼できるテーラー
Be Be Tailor(ベー ベー テイラー) 旧市街に3店舗を構えるホイアン最大手のテーラー。仕上がりのクオリティと価格のバランスが評価されており、日本人旅行者のレビューも多い。
Be Li Tailor(ベー リー テイラー) 伝統とモダンデザインを組み合わせた服作りが得意。スタッフの対応が丁寧で初めてのオーダーメイドにも安心。
Blue Chic Tailor(ブルー シック テイラー) モダンスタイルに強み。欧米人旅行者にも人気。
Tuong Tailor(トゥオン テイラー) 日本のメディアにも取り上げられた老舗。野宮真貴など有名人も訪問。
オーダーメイドを失敗しないコツ
- 具体的な画像を見せる: 写真・SNSのスクリーンショットを複数枚用意
- 採寸後に仮縫いチェックを必ず行う: 翌日に仮縫い状態で試着し、調整を依頼する時間を確保すること
- 支払いは引き渡し時: 全額前払いを求める店は要注意(手付け金50%程度が一般的)
- チェックリスト: 素材・ボタンの色・縫い代・袖丈・裾丈を口頭でなく紙に書いて確認
バインミー(Bánh Mì)の発祥地
「バインミー」はフランス統治時代に定着したベトナム風バゲットサンドイッチ。ホイアンにある**Bánh Mì Phượng(バインミー・フーン)**は、アメリカのシェフ、アンソニー・ボーデインが「世界最高のサンドイッチ」と絶賛したことで世界的に有名になった店。
- 場所: Phan Chau Trinh通り2B(旧市街から徒歩5分)
- 価格: 3〜5万 VND(約200〜320円)
- 定番メニュー: 豚肉+パテ+ハーブ+なます+チリソース
- 混雑: 昼前後は行列必至(10〜30分待ち)。朝7〜9時が比較的空いている
ホイアン近郊の日帰りスポット
チャンパ島(Cù Lao Chàm)
ホイアンから船で約1時間のリゾートアイランド。スキューバダイビング・シュノーケリングの名所で、珊瑚礁が美しい。
- ツアー: ボート込みのシュノーケリングツアー30〜60万 VND
- シーズン: 3〜8月(海の透明度が高い時期)
- フェリー: ホイアン漁港から出発
ミーソン遺跡(My Son)
4〜13世紀にかけてチャンパ王国が築いた石造遺跡群。ホイアンから西約40km。ユネスコ世界遺産。
- アクセス: タクシーまたはツアー(25〜40万 VND)
- 入場料: 15万 VND
- 所要時間: 2〜3時間
旅行者向けTips
- 旧市街は夕暮れ時から夜が最も美しい。日が落ちてからの街歩きのために、観光は午前中に集中させておくと効率的
- ランタン祭り当日は宿が取りにくい。ホイアン泊を検討するなら1〜2ヵ月前から予約を
- テーラーは最低でも2〜3日の余裕を持って訪れる。仮縫い→修正→本縫いのサイクルに時間がかかる。1泊日帰りでは難しい
- 旧市街の自転車走行禁止時間帯がある(ランタン祭り当日等)。当日の規制情報は宿のスタッフに確認
- 帰り(ホイアン→ダナン)は18時以降のGrabが捕まりにくい。19〜21時の需要集中時間帯はサージ(割増)も出るため、余裕を持って移動開始すること
更新履歴
- 2026-03-24: 初版公開