ホノルルのハワイグルメ

ハワイの食文化は、先住民ハワイアンの伝統料理、日系移民が持ち込んだ日本食の影響、ポルトガル・中国・韓国・フィリピン系移民の料理が交わって生まれたユニークなフュージョン。ワイキキのレストランからローカルのプレートランチまで、ハワイでしか食べられない味が詰まっている。

ポケ(Poke)— ハワイ生まれの海の幸

ハワイが誇る海鮮料理の傑作。生の魚(主にアヒ=キハダマグロ)を醤油・ゴマ油・海藻・葱などで和えたもの。日本の「漬け」に似ているが、ハワイ独自の進化を遂げている。

ポケの種類

種類 味付け 特徴
醤油ポケ(Shoyu Poke) 醤油・ゴマ油 最もオーソドックス。日本人旅行者に親しみやすい
スパイシーポケ マヨネーズ・チリ 辛さと旨みのバランス
ヘム(Limu)ポケ 海藻・塩 伝統的ハワイアンスタイル
コリアンポケ 韓国系調味料 韓国系移民の影響
アヒポケ 生マグロ中心 刺身に近い食感

食べ方

  • ポケボウル: ご飯の上にポケを乗せて食べる(日本の海鮮丼に相当)
  • テイクアウト: スーパーマーケットやポケ専門店でパックに盛って持ち帰り
  • 量り売り: $10〜20/パウンド(200〜300g程度)が標準

おすすめ店

Ono Seafood(オノ・シーフード)

  • 住所: 747 Kapahulu Ave, Honolulu
  • 特徴: 1995年創業、カパフル通りの名物店。一度も冷凍しない新鮮なアヒを使用。醤油ポケとゴマポケが鉄板
  • 料金: $14〜18/ポケ丼

Maguro Brothers Hawaii(マグロブラザーズ)

  • 特徴: 最小限の調味料でマグロそのものの味を引き出すスタイル。添加物なし
  • 人気メニュー: 天然塩・リム・醤油・葱のシンプルポケ

Nico's Pier 38(ニコズ・ピア38)

  • 場所: ホノルル漁港直結
  • 特徴: 水揚げされたばかりの魚をその場でポケに。鮮度は市内随一
  • 追加メニュー: ガーリックアヒステーキ、ロコモコも人気

ガーリックシュリンプ(Garlic Shrimp)

オアフ島北部の養殖場で育った新鮮なエビをバターとたっぷりのガーリックで炒めたハワイのソウルフード。もともとはノースショアのエビ養殖場が始めたフードトラックメニューが島全体に広まった。

発祥の地・ノースショア(ハレイワ)へのアクセス

ワイキキから車で約1時間。カハナ(Kahana)周辺のカメハメハ・ハイウェイ沿いにエビフードトラックが点在している。

ノースショアの代表的フードトラック:

店名 場所 特徴
Giovanni's Shrimp Truck Kahuku周辺 ノースショア最有名。ガーリックシュリンプの元祖的存在
Fumi's Kahuku Shrimp Kahuku ローカルに人気。あっさり目の味付け
Romy's Kahuku Prawns Kahuku 養殖場直営。大ぶりのエビ
Macky's Kahuku Shrimp Kahuku バター増量、濃厚なガーリックソース

料金目安: $14〜18(エビ12匹+ご飯2スクープ)

ワイキキ周辺でも食べられる

ノースショアまで行かなくても、ワイキキ周辺にもガーリックシュリンプ提供店がある。

  • Big City Diner: ワイキキ近郊の地元系ダイナー
  • Romy's Kahuku Prawns(ワイキキ店): フードトラックのワイキキ版

ガーリックシュリンプの楽しみ方

ガーリックシュリンプはエビの殻ごと調理されることが多い。殻をむきながら食べるのが正統スタイル。手がガーリックとバターで汚れるが、それが醍醐味。おしぼりを多めにもらうと便利。

ロコモコ(Loco Moco)

ご飯 → ハンバーグパテ → 目玉焼き → グレービーソース という構成のハワイ生まれのソウルフード。1940年代にヒロ(ハワイ島)で生まれたとされるが、現在はオアフ島全体のローカルフードとして定着。

基本構成とバリエーション

バリエーション 内容
クラシックロコモコ ハンバーグ+目玉焼き+グレービー
ダブルロコモコ ハンバーグ2枚
テリヤキロコモコ テリヤキソース版(日系の影響)
シュリンプロコモコ ハンバーグの代わりにエビ
チキンロコモコ チキンカツ版

おすすめ店

Rainbow Drive-In(レインボー・ドライブイン)

  • 住所: 3308 Kanaina Ave, Honolulu(カパフル通り近く)
  • 特徴: 1961年創業の老舗。60年以上愛されてきたハワイのレジェンド的存在。しゅうが「ハワイのロコモコといえばここ」と断言するレベルのアイコン
  • おすすめ: ロコモコプレート $12.50〜(ご飯・マカロニサラダ付き)
  • スタイル: テイクアウト・ドライブスルー形式。ローカルな雰囲気
  • 営業時間: 7:30〜21:00

Liliha Bakery(リリハ・ベーカリー)

  • 地元住民が通う老舗ベーカリー兼カフェ。ロコモコも提供。コッチーズプフ(ガーリック入りシュークリーム)も名物

Eggs 'n Things(エッグス・アン・シングス)

  • ワイキキの有名朝食店。ロコモコに加えパンケーキも名物。朝は行列必至

マラサダ(Malasada)

ポルトガル移民が持ち込んだドーナツのハワイ版。穴のない揚げパン生地に砂糖をまぶしたシンプルなスイーツだが、外はカリッと中はふわふわモチモチの食感がハワイでしか味わえない一品。

マラサダの総本山:Leonard's Bakery

  • 住所: 933 Kapahulu Ave, Honolulu
  • 創業: 1952年(ポルトガル系移民レナード・ポアズが創業)
  • 名物: ホットマラサダ(揚げたて提供、$1.35〜)
  • 日販数: 15,000個以上(ホノルル・スター・アドバタイザー調べ)
  • フレーバー: プレーン(砂糖のみ)、カスタード入り、コーヒー入り、ハウピア(ヤシミルク)入りなど
  • 営業時間: 毎日(休日も列ができる)

マラサダモバイル: Leonard'sのフードトラックがオアフ島各地に出没。ココ・マリーナ・センターに常設店もあり。

注意点

揚げたて提供が基本のため、時間が経つと食感が落ちる。到着したら早めに食べること。持ち帰りの場合は袋の中で蒸れないよう注意。

プレートランチ(Plate Lunch)

ハワイのワーカーズ・フードとも言うべきB級グルメ。主菜+ご飯2スクープ+マカロニサラダという構成が定番。日系移民が工場でのランチ文化から発展させたメニューで、今ではハワイ全体のローカルフードとして愛される。

構成

  • 主菜(1〜2種類): カルビ、チキン、ポーク、テリヤキ、サーモン、マヒマヒなど
  • ライス: ご飯2スクープ(アジア系文化の影響)
  • マカロニサラダ: 本土のアメリカ料理にはない、ハワイ独特の柔らかめマカロニサラダ

おすすめ店

Rainbow Drive-In(前述): プレートランチの聖地

Zippy's(ジッピーズ)

  • ハワイ全島にある地元チェーン。24時間営業の店舗も
  • プレートランチの他、チリやサイミン(ハワイ式ラーメン)も人気
  • 旅行者はあまり行かないが、「ハワイの日常食」を体験するなら一番

L&L Hawaiian Barbecue(エルアンドエル)

  • ハワイ発のチェーン。島内に多数店舗。カルビプレート$12〜が人気

料金目安

規模 料金
小プレート $10〜12
通常プレート $12〜16
大プレート $15〜20

サイミン(Saimin)

ハワイ独自の麺料理。日系移民のラーメン文化、中国系の麺文化、フィリピン系のスープ文化が混ざり合った進化形。細麺をだし(かつお・昆布・干し海老ベース)で煮てチャーシュー・カマボコ・葱をのせる。

  • 特徴: マクドナルドのハワイ限定メニューにも存在する(ほぼ唯一の例外的ローカルフード)
  • おすすめ店: Shiro's Saimin Haven(ノースショア近く)、Tokkuri Tei(ワイキキ付近)

ハワイアン伝統料理

ポイ(Poi)

タロイモを発酵させたペースト。先住民ハワイアンの主食で、独特の酸味がある。好みが分かれるが、文化体験として一度は試す価値あり。

カルア・ポーク(Kalua Pork)

伝統的な地下かまど(イム)で豚を丸ごとロースト。ルアウ(ハワイアンパーティ)では欠かせないメニュー。

体験できる場所: オニヤンコウ・ルアウ、ポリネシア・カルチャー・センター(ノースショア)

アサイーボウル(Acai Bowl)

ブラジル原産のアサイーフルーツをベースにグラノーラ・バナナ・蜂蜜を重ねたボウル。ハワイのサーファー文化と結びつき、いまやワイキキのカフェの定番朝食メニューに。

  • 料金: $12〜18
  • おすすめ店: Island Vintage Coffee(ロイヤル・ハワイアン・センター内)、Waiola Store(カイムキ)

ダイニングガイド

予算別おすすめ

予算(1人・1食) スタイル
$10〜15 プレートランチ、フードトラック、マラサダ
$15〜25 ポケボウル専門店、カジュアルレストラン
$25〜50 ビーチフロントレストラン、シーフード
$50以上 ホテル内レストラン、日本語対応高級店

エリア別特徴

エリア 特徴
ワイキキ(カラカウア通り) 観光客向け。価格高め。景観込みのバー・レストラン
アラモアナ周辺 地元民も使うショッピングモール内レストラン。コスパ良い
カパフル通り Leonard's、Rainbow Drive-In、Ono Seafoodなど地元名店が集中
チャイナタウン ローカルの屋台・安食堂。深夜は治安に注意
ノースショア ガーリックシュリンプ聖地。観光とグルメを組み合わせて

チップについて

レストランでは合計金額の15〜20%のチップが必要(高級店は20〜25%)。フードトラック・テイクアウト専門店では任意。レシートのチップ欄に金額を記入するか、現金でテーブルに置く。

旅行者向けTips

  • Leonard'sのマラサダは朝イチか夕方に: 昼の行列が最も長い。焼きたてを食べたいなら開店直後か夕方の焼き直しタイミングを狙う
  • Rainbow Drive-Inは並ぶ覚悟で: 朝・昼のピーク時は10〜20分待ち。早朝(7〜8時)が比較的空いている
  • ポケはスーパーでも買える: Safeway、Times Supermarket、Don Quijote(ドンキホーテ)のデリコーナーでもポケが売られている。価格はレストランより安く、地元クオリティ
  • ガーリックシュリンプはノースショアと組み合わせて: せっかく車で1時間かけて行くなら、ノースショアのサーフィン見学(冬)やスナッパーズ・ビーチ(夏)と合わせたドライブ旅程に組み込むと最高
  • ハワイの外食は全体的に高い: チップ・税込みで日本の2〜3倍が目安。プレートランチなら$12〜16でローカル体験ができる
  • 食物アレルギー: ハワイは醤油・ゴマを多用する料理が多い。グルテンフリー・ナッツアレルギーの方はオーダー時に必ず確認を

更新履歴

  • 2026-03-24: 初版作成