バリの交通・アクセス

バリへの玄関口はデンパサール南部のングラ・ライ国際空港。日本からの直行便が運航しており、空港から主要観光エリアへのアクセス方法をいくつかの選択肢から選べる。島内の移動は配車アプリ(Grab/Gojek)、スクーターレンタル、チャーター車が主流だ。

ングラ・ライ国際空港(DPS)

空港コード: DPS(I Gusti Ngurah Rai International Airport)

空港はクタ中心部から約3km、デンパサール市内から約13km南に位置する。2013年に新国際ターミナルがオープンし、設備が充実した。ターミナルは国内線と国際線に分かれており、到着後は入国審査、荷物受取、税関の順に進む。

日本からのアクセス

出発地 所要時間 主な運航会社
成田 約7時間30分 ガルーダ・インドネシア、JAL
羽田 約7時間30分 ガルーダ・インドネシア
関西 約6時間30分 ガルーダ・インドネシア
名古屋 約7時間 チャーター便あり(シーズンによる)

空港から市内へ

公式タクシー(固定料金)

空港到着ロビーを出てすぐのカウンターで固定料金チケットを購入する。メーターで乗るタクシーよりも明確で安心だ。

目的地エリア 料金目安(IDR) 所要時間
クタ 90,000〜110,000 10〜20分
レギャン 100,000〜130,000 15〜25分
スミニャック 110,000〜150,000 20〜35分
チャングー 170,000〜230,000 30〜50分
ヌサドゥア 130,000〜170,000 20〜35分
ジンバラン 100,000〜140,000 15〜25分
ウブド 280,000〜380,000 60〜90分

Grab / Gojek(配車アプリ)— 空港での使い方

2026年時点でGrabとGojekは空港での利用が合法だが、カーブサイドでの直接ピックアップは不可

手順:

  1. T2到着ロビーを出る
  2. **E-Hailing Lounge(Grab Lounge / Gojek Lounge)**へ向かう(到着ロビー外の指定エリア)
  3. ラウンジのスタッフがアプリの利用をサポート、指定車両エリアへ誘導してくれる

空港からの料金目安(サージ含む):

  • クタ・スミニャック: IDR 150,000〜250,000
  • チャングー: IDR 200,000〜350,000
  • ウブド: IDR 300,000〜500,000

注意: 空港内の規制でアプリ料金が若干割高になる場合がある。市内中心部での通常利用に比べ10〜30%程度高い。

Blue Bird タクシー(空港)

信頼性が高い。My Blue Bird アプリからも呼べる。

  • 空港→クタ: IDR 95,000〜130,000程度
  • 空港→ウブド: IDR 300,000〜400,000程度

島内の移動手段

Grab / Gojek — 市内移動の定番

市内各エリアでのGrab・Gojekは最も利便性が高い。

GrabCar / GoCar(車):

  • クタ〜スミニャック: IDR 30,000〜50,000
  • クタ〜ウブド: IDR 150,000〜250,000
  • スミニャック〜チャングー: IDR 50,000〜80,000

GrabBike / GoRide(バイクタクシー):

  • 渋滞を縫って移動できる。短距離なら圧倒的に速い
  • クタ内の短距離: IDR 15,000〜30,000

Gojek vs Grab の選び方:

  • Gojek: インドネシア生まれ。バイク便が豊富でフード・マッサージ等サービスが広い
  • Grab: 外国人旅行者向けに操作が簡単。外国クレジットカードへの対応が良い

ウブドの注意点: 一部の地元タクシー組合がGrab/Gojekのピックアップを制限している「ノーゾーン」がある。アプリで呼んだ場合、指定された場所まで少し歩いてドライバーと合流が必要なケースがある。

スクーター・バイクレンタル

バリ島内の移動で最もポピュラーな方法。渋滞を避けやすく、細い路地にも入れる。

料金目安:

  • 1日: 60,000〜100,000 IDR(約600〜1,000円)
  • 1週間: 400,000〜600,000 IDR
  • ガソリン代別途(エコランプレミアム 10,000 IDR/リットル程度)

法的要件:

  • インドネシアでスクーターを運転するには国際運転免許証(二輪の記載が必要)が原則必要
  • 実態として観光客の多くはノーチェックだが、警察による抜き打ち取締りがあり、罰金 50,000〜200,000 IDR を求められることがある
  • ヘルメットの着用は法律で義務付けられており、実際に取り締まりがある
  • 交通事故が多い。バリの道路は急カーブ、狭い道、縁石なしのことが多く、運転経験が少ない場合は避けること

スクーター借りる前のチェック:

  • タイヤの空気圧・残り溝
  • ブレーキの効き具合
  • ヘッドライト・ウインカーの動作
  • 保険の有無(旅行保険でカバーされない場合が多い)

チャーター車(ドライバー付き)

観光地を複数回るならドライバー付きチャーター車が最も効率的。

タイプ 料金目安(IDR/日) 備考
小型車(4人以下) 350,000〜500,000 8〜10時間
ミニバン(6〜8人) 550,000〜750,000 8〜10時間
長距離含む 700,000〜1,000,000以上 ウブド〜ロビナ等
  • ホテルのコンシェルジュ、Klook、ViaTour等のオンラインサービスで予約可能
  • 事前にルートと料金を確認しておくことが重要
  • 英語が話せるドライバーを指定できるサービスもある

Blue Bird タクシー

信頼性の高い有名タクシー会社。青い鳥のロゴが目印。

  • メーター制(初乗り 7,000 IDR、1km あたり 6,000〜8,000 IDR)
  • アプリからの呼び出しが可能(My Blue Bird アプリ)
  • 模倣業者に注意。正規のBlue Birdか確認してから乗ること
  • クタ、スミニャック、デンパサール近郊でよく使われる

Kura-Kura バス(観光バス)

クタ、スミニャック、ウブド、ヌサドゥア等の主要エリアを結ぶ観光バス。

  • 1日乗り放題チケット: 150,000 IDR程度
  • 路線図とスケジュールは公式サイトで確認
  • 渋滞時は遅れることが多いため、時間に余裕を持って利用すること

Trans Sarbagita バス

地元民が使う路線バス。料金は非常に安い(3,500 IDR/回)が、路線が限られており観光には不向き。


エリア間の移動

クタ〜ウブド間(約40km)

  • タクシー: 280,000〜400,000 IDR(1〜1.5時間)
  • シャトル: 75,000〜125,000 IDR(2〜2.5時間、相乗り)
  • Grab/Gojek: 150,000〜250,000 IDR

クタ〜ヌサドゥア間(約15km)

  • タクシー: 130,000〜170,000 IDR(20〜35分)
  • ヌサドゥアビーチリゾートまでの専用シャトルもある

クタ〜チャングー間(約15km)

  • Grab/Gojek(渋滞なし): IDR 60,000〜100,000(20〜30分)
  • バイク(渋滞時): IDR 30,000〜50,000(15〜25分)
  • 夕方は渋滞が特に深刻(16:00〜19:00)

離島(ヌサ島群)へのアクセス

バリ本島〜ヌサペニダ(Nusa Penida)

  • 出発地: サヌール港(Sanur Harbor)
  • 高速ボート: 150,000〜200,000 IDR(片道、30〜45分)
  • 主な運航会社: Maruti Express、Semaya One、Scoot Fast Cruises
  • 日帰りツアー: 350,000〜600,000 IDR(ダイビング・シュノーケリング付き)
  • 定期フェリー(遅い): 50,000 IDR程度(2〜3時間)

バリ本島〜ヌサレンボンガン(Nusa Lembongan)

  • サヌール港から高速ボート: 150,000〜200,000 IDR(片道、30〜45分)

バリ本島〜ギリ島(Gili Trawangan / Gili Meno / Gili Air)

バリ島からロンボク島沖のギリ島へのアクセス。

ルート 手段 所要時間 料金
クタ/スミニャック → ギリ島 高速ボート(直行) 約1.5〜2時間 IDR 400,000〜600,000
バリ島 パダンバイ港 → ロンボク マタラム港 スローフェリー 約4〜5時間 IDR 50,000〜
パダンバイ → ギリ島(高速) 高速ボート 約1.5時間 IDR 300,000〜500,000

主要ボート会社: Scoot, Eka Jaya, Blue Water Express


SIM カード・WiFi 事情

空港到着後すぐにSIMを購入するのがおすすめ。

キャリア 観光客向けプラン 料金目安
Telkomsel 30GB / 30日 100,000〜150,000 IDR
XL Axiata 30GB / 30日 80,000〜120,000 IDR
Indosat Ooredoo 30GB / 30日 80,000〜110,000 IDR
  • 空港到着ロビーや市内のコンビニ(Alfamart、Indomaret)でSIMを購入可能
  • eSIM対応のスマートフォンなら、Airalo等のアプリで事前購入も可能
  • バリ島全域でほぼ4G/LTE圏内
  • ウブドの市街地中心部でも安定した電波がある
  • VPNについては規制なし(2026年3月時点)

移動アプリ一覧

アプリ 用途 対応OS
Grab 配車(車・バイク)、フード iOS / Android
Gojek 配車(車・バイク)、フード、支払い iOS / Android
Google Maps ナビ(ほぼ全域で機能) iOS / Android
Maps.me オフラインマップ iOS / Android
My Blue Bird Blue Bird タクシー呼び出し iOS / Android

バリ到着後の動線

  1. 入国審査(観光目的なら最大30日間、スタンプ受領)
  2. 荷物受取
  3. 税関(食品類・大量の現金は申告が必要)
  4. 到着ロビーに出ると両替所・SIMカード売り場がある
  5. 公式タクシーカウンターでチケット購入、またはE-HailingラウンジでGrab/Gojekを呼ぶ

旅行者向けTips

  • 空港内でSIMを買うと若干割高になる場合がある。市内のコンビニでも買えるのでチケット購入後に検討を
  • 渋滞はクタ〜スミニャック〜ウブド間で深刻。夕方(16:00〜19:00)は特に混む
  • ウブドには信号がほとんどなく、徒歩移動も多い。歩きやすいサンダルを持参するとよい
  • 乾季(6〜9月)は道が乾燥しているが、雨季(12〜3月)は洗い流されることもある
  • スクーターを借りる場合、ライト・ブレーキ・タイヤの状態を事前確認すること
  • ウブドの一部エリア(王宮前など)はGrab/Gojekの「ノーゾーン」。ドライバーとの合流点まで少し歩く必要がある
  • ギリ島に行くなら往復チケットをまとめて購入しておくと帰り便の確保が楽
  • ヌサペニダへの高速ボートは波が高い時期(雨季)に欠航・遅延が多い。余裕を持ったスケジュールで

更新履歴

  • 2026-03-26: Grab/Gojekの空港E-Hailingラウンジ情報を詳細化、ギリ島フェリー情報追加、チャングーエリア情報追加
  • 2026-03-24: 初版作成(2026年3月時点の情報)