上海の小籠包・上海料理
上海に来て小籠包を食べないのは富士山に行って頂上を目指さないのと同じ——そのくらい上海グルメの中心に小籠包(シャオロンパオ)はある。200年の歴史を持つ元祖の店から、行列のできる地元チェーンまで、上海の食文化を深掘りしよう。
小籠包(シャオロンパオ / 小笼包)とは
薄い皮の中に豚挽肉(または蟹味噌混じり)とたっぷりのスープが包まれた蒸し餃子。上海南翔(ナンシャン)地区で生まれ、世界中に広まった上海を代表する料理だ。
食べ方の作法:
- 蒸籠から箸で慎重に取り出す(皮が破れるとスープが流れ出る)
- 小皿に酢と針生姜をセット
- 小籠包に少し穴を開けてスープを吸い出すか、口全体でかぶりつく
- 熱いので注意:スープが90°C近いことも。少し冷ましてから食べる
小籠包の名店
南翔饅頭店(ナンシャン・マントウ・ディエン)— 元祖の店
約200年の歴史を持つ小籠包の発祥店。豫園の九曲橋のほとりに位置し、上海旅行で外せない一軒。
特徴:
- 70人の専門職人が各工程を分業(1人が皮、1人があん、1人が包みなど)
- 10種類以上の小籠包メニュー+上海の前菜・点心
- 1〜2階は行列覚悟。3〜4階(個室あり)は価格高め
- 外観から「あそこで食べたい」と思うが行列を覚悟すること
価格:
- 蒸し小籠包(8個/籠):¥32〜50(約430〜675円)
- 蟹みそ小籠包(4個/籠):¥50〜70(約675〜945円)
場所:豫園の九曲橋(九屈橋)近く。地下鉄10号線「豫園」駅
佳家湯包(ジアジア・タンパオ)
人民広場近くにある地元民の行列店。南翔饅頭店より安くてボリュームがあると評判。開店前から並ぶ価値あり。
- おすすめ:蟹みそ入り小籠包(蟹粉湯包)
- 価格:¥20〜40(約270〜540円)/籠
- 注意:ランチタイムは完売になることがある
小楊生煎(ヤン・ズ・シェンジェン / 小杨生煎)— 生煎包の定番
厳密には小籠包ではなく**生煎包(シェンジェンバオ)**の名店。底面をカリカリに焼き上げ、上は白くふっくら。中にスープが入っている。
食べ方:
- 底が上になるようにひっくり返して食べると、熱さが少し収まる
- ごまと青ネギが散りばめられた見た目も美しい
価格:1人分(4個)¥12〜16(約160〜215円)。格安で食べられる上海料理の代表 場所:上海市内に複数店舗展開(南京西路・淮海路等)
鼎泰豊(Din Tai Fung / 鼎泰丰)
台湾発祥でミシュラン星を持つ国際的な小籠包チェーン。上海にも複数店舗。
- メニュー:豚肉小籠包・蟹みそ小籠包・黒トリュフ入り等(プレミアムライン)
- 価格:¥75〜150(約1,000〜2,025円)/籠(南翔饅頭店の2〜3倍)
- 良いところ:品質が安定している・英語メニューあり・衛生面が安心
- 欠点:地元感ゼロ。値段が高い
代表的な上海料理
紅焼肉(ホンシャオロウ / 红烧肉)— 上海式角煮
豚バラ肉を醤油・砂糖・紹興酒で長時間煮込んだ上海料理の代表作。コラーゲンたっぷりでとろけるような食感。
- 特徴:甘辛いこってり味で、白いご飯と合わせると絶品
- 食べられる場所:中級〜高級の上海料理店
- 有名店:梅龍鎮酒家(メイロンジェン)・新吉士(シンジーシー)
上海蟹(ダーザーシー / 大闸蟹)— 上海ガニ
陽澄湖産の毛ガニ。中国食文化で最も珍重される食材の一つ。
旬のシーズン:9月下旬〜11月(旬を外れると格段に味が落ちる) 食べ方:蒸し・醤油漬け(酔っ払い蟹)・蟹みそ料理等。蟹みそ(膏)が命 価格:1杯¥100〜400(約1,350〜5,400円)(サイズ・産地によって大幅に異なる)
蟹の活用:
- 蟹みそ小籠包(蟹粉小笼包)
- 蟹みそ炒飯
- 蟹みそ豆腐(蟹粉豆腐)
- 蟹みそ入り上海炒麺
葱油拌麺(チョンヨウ・バンミエン)— 上海版ねぎ油そば
葱(ネギ)油をたっぷり使ったシンプルな和え麺。ラーメン・ラー油の匂いが漂う屋台食堂の定番。¥20〜30(約270〜405円)で食べられる庶民の味。
料理価格の全体感
| カテゴリ | 1人あたりの目安 |
|---|---|
| 街の食堂(朝食・昼食) | ¥20〜50(約270〜675円) |
| チェーン飲食店 | ¥30〜60(約405〜810円) |
| 中級レストラン | ¥80〜150(約1,080〜2,025円) |
| 高級上海料理店 | ¥200〜500(約2,700〜6,750円) |
| 鼎泰豊(テイクアウト) | ¥80〜120(約1,080〜1,620円) |
上海グルメのエリアガイド
| エリア | 特徴 |
|---|---|
| 豫園商城・城隍庙 | 老舗・伝統料理・南翔饅頭店。観光客が多い |
| 南京西路・静安区 | 高級店・国際チェーン・新天地カフェ |
| 人民広場周辺 | 地元食堂・小籠包行列店が密集 |
| 田子坊・打浦橋 | カフェ・フュージョン料理・軽食 |
| 黄浦区(フレンチコンセッション) | 海外系レストラン・欧米食 |
上海の朝食文化
上海の朝食(早饭)は6:00〜9:00の間が最も充実。朝限定の料理が多い。
上海式朝食の定番:
| 料理名 | 説明 | 値段目安 |
|---|---|---|
| 生煎包(シェンジェンバオ) | 底面がパリパリの焼き小籠包。朝に最もおいしい | ¥10〜15/4個 |
| 豆浆(ドウジャン) | 熱い豆乳。甘い・しょっぱい両タイプある | ¥5〜10 |
| 油条(ヨウティアオ) | 揚げパン棒。豆乳に浸して食べるのが上海流 | ¥5〜10 |
| 葱油餅(ツォンヨウビン) | 葱入りパリパリの焼きパン | ¥5〜10 |
| 汤圆(タンユアン) | もち米の団子、甘いごまあん入り | ¥10〜20 |
朝食の名スポット:
- 大壶春(Dahuchu):静安区の老舗。生煎包の元祖の1つとして知られ、朝7時から行列ができる
- 人民公園周辺の屋台群:上海人の普通の朝食を体験できる
料理教室・食体験
小籠包の作り方を学べる料理教室がシェムリアップにもある。
上海での料理教室(Cooking Class):
- 所要時間:2〜4時間
- 料金:¥300〜600(約4,000〜8,100円)
- 小籠包・生煎包・上海焼きそば等を自分で作る体験
- 田子坊・新天地周辺にいくつかの教室あり
- Klook・Viatorで事前予約推奨
現地語フレーズ(食事編)
上海では上海語と普通語(標準語)が混在するが、旅行者には普通語で十分。
| フレーズ(普通語) | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 你好(ニーハオ) | nǐhǎo | こんにちは |
| 谢谢(シェシェ) | xièxie | ありがとう |
| 这个多少钱?(ジェガ・ドゥオシャオチェン?) | zhège duōshao qián | これいくらですか? |
| 好吃!(ハオチー!) | hào chī | おいしい! |
| 再来一个(ザイライイゲ) | zài lái yīgè | もう一つください |
| 买单(マイダン) | mǎidān | お会計をお願いします |
| 不要辣(ブヤオラー) | bù yào là | 辛くしないでください |
旅行者向けTips
- 小籠包は作り立てが命。「现在要等多久?(どのくらい待ちますか?)」は覚えておくと便利
- 上海蟹は11月が旬のピーク。10月より11月の方が蟹みそが充実する
- 南翔饅頭店は豫園の九曲橋で観光ついでに並べる。11:00〜12:00の昼前が比較的空いている
- 生煎包(小楊生煎)は値段が非常に安く、地元感を感じるには最高の入門料理
- 上海料理は全体的に甘め・濃いめの味付け。麻辣(辛い)が好きな人には四川料理の方が合う
- 上海の食事は支付宝(Alipay)またはWeChatPayでの支払いが求められる場面が多い。事前に設定しておくと便利。現金も大半の店で使えるが、お釣りが不足していることも
更新履歴
- 2026-03-24: 初版作成
- 2026-03-25: 朝食文化・料理教室・現地フレーズを追加